清澄の村

NPO法人清澄の村について

設立趣旨

清酒発祥の地として知られる正暦寺に隣接する奈良市高樋町は、万葉の歌人達に「清澄の里」と詠われていた今尚昔ながらの田園風景が広がるまほろばの里です。
そのいい伝えにより名づけられた「清澄の村」はこの地に拠点を置き、1998年より奈良県の伝統野菜である大和伝統野菜の調査研究を行ってきました。
そして現在では大和野菜を中心にエアルームと呼ばれる海外の伝統野菜を加えた国内外の在来種を年間約100種類以上、栽培・保存しています。
「家族が喜ぶ顔を思い描きながら育てる大和の野菜」、「大和の野菜は自らが作って、自ら食べる野菜」といわれるように種を継ぎ、食文化を継承することを通してそれぞれの土地と食文化に根づきながら作り継がれてきた大和の伝統野菜をかけがえのない地域の文化遺産として次世代に継承してゆきたいと考えています。
清澄の村はこれらの種とメンバーのもつ伝統的な知恵を種火に、様々な分野の人材をリンクし、文化創造とコミュニティ機能の再構築をめざすネットワークです。

大和伝統野菜

「スローフード」に「食育」、そして「地産地消」といったキーワードによって各地の食文化が見直されていく中、伝統野菜が大きな注目を集めています。京都府の京野菜、石川県の加賀野菜、そして近年になっては福井県の伝統野菜に難波野菜など全国各地で取り組みは広がっています。そんな時流の中、奈良県でも県内産野菜のブランド化を目標に、
①県内で生産されて、十分な生産量があること
②伝統野菜だけでなく、栽培方法などにこだわりをもつ品目もこだわり野菜として加えること
③伝統野菜は戦前から栽培されていること
を基準として、現在25品目の「大和野菜」の認証が行われました。認証を受けた伝統野菜は20品目ありますが、その他に生産量が少ないなどの理由で、農家の自家菜園の中に眠っている伝統野菜も奈良県には数多く存在しています。それは「家族の誰々が好きだから」といった理由で、私たちの足元でひっそりと作り続けてこられた農家の自給野菜です。

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エアルーム(Heirloom)

世界の様々な民族によって幾世代にわたって受け継がれてきた在来種。「先祖伝来の財産・宝」と訳される。

ヤギのネットワークづくり

かつてヤギは日本の農家の庭先で愛らしい家畜として親しまれ、私たちのとても身近な存在でした。NPO法人清澄の村のある精華地区でも、昭和30年頃までは約60頭のヤギが大切に飼育されていましたが、時は移り、ヤギを目にすることはすっかりなくなりました。ヤギが姿を消して長い時間が過ぎましたが、2004年の2月、「清澄の村」に田原本町の「アトリエマーケットNPO」から2匹のヤギのつがいがやってきました。
そして清澄の里の一郭を舞台に、幾多の出産と子ヤギたちの新たな旅立ちを経て、いつしかヤギたちはこの地を訪れる人たちの人気者となっていました。
清澄の村では、このヤギ親子が繰り広げる世界を通して、ヤギについて学び、ヤギ文化の継承も行っていきたいと考えています。

貸借対照表について

ご予約・お問い合わせ

ご予約などは清澄の里 粟・粟 ならまち店へお問い合わせください。

清澄の里 粟

TEL 0742-50-1055
※完全予約制

<営業時間>
11:45~16:00(L.O.15:30)
<定休日>
月・火・水・木曜日
粟 ならまち店

TEL 0742-24-5699
※完全予約制

<営業時間>
【昼の部】11:30~14:30(L.O.14:00)
【夜の部】17:30~21:00(L.O.20:30)
<定休日>
火曜日